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あまりにも美しい日本を描いた本、「苦界浄土」(石牟礼道子著)

現在進行形である水俣病の問題を浮き彫りにした本として有名な本である。
実は最近まで「水俣病」というのは歴史上の問題で、もう終わったことだと思っていた。
昔、小中学校の社会の教科書に書いてあったな~~といった程度の認識。

私は活字狂で本はわりと読むほうだが、残念ながら若いときに「苦界浄土」に出会う機会が無かった。
この本を読む直接のきっかけを作ってくれたのは近所の古書店「カライモブックス」の奥田夫妻である。
石牟礼ファンで水俣を第二の故郷と呼ぶ二人、小さい店には水俣グッズが満載。
店の開店日は石牟礼さんの誕生日(何と3/11)の前日、一人娘の名前も作家の名前から戴いたというから、半端でないファンぶりである。

店主の順平君によると我々は水俣病の問題から水俣に入ったわけではなく、石牟礼文学から水俣が好きになり行くようになったのであって、福島原発事故後に何かといっては水俣が引き合いに出されるのが正直つらいところもあった、という。

この店に行くようになって、「水俣病」というのが今現在も進行形の問題であるのを私は知った。

胎児性水俣病とされる患者はもう六十歳を超え、介護をどうするのかといった問題も出ているのだ。
生まれた時から毒に冒され、まるきり赤ちゃんのまま生きて半世紀以上・・誰が何と言おうとそこには「生きている」という現実がある。

石牟礼さんの「苦界浄土」を読んで、その中で描かれる残酷な現実とあまりにも美しい情景に愕然とした。

日本はかつて、なんて美しかったのであろうか。
そして、それをいかに我々は犯してきたのであろうか。

確かに「苦界浄土」は私小説である。

しかしイメージの世界によって、捕らえがたい「現実」というものをここまで知らしめた文学もそうそうないであろう。
ペンは剣より強し、というのを体現している見事な例だと思う。

日本語の本来の美しさを知ることができる、真っ先に若い人に読んで欲しい本であると考えている。

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