フライヤーに「3.11以降の日本人の生き方のヒントが、この映画にはつまっている」とあったのを目にして以来、ず~~っと気になっていた映画である。
やっと見た。何度も泣けて、仕方がなかった。
監督の才能と情熱に感服。
よくぞこの重いテーマを美しい音楽と映像と共に映画という形に纏め上げたものだ。
舞台は東ティモール。インドネシアのティモール島の東半分エリアである。
2002年に独立を果たすまでの凄惨な独立に向けての戦いと、精霊が住むその大地に関しての話である。
ある日お隣のインドネシア軍事政権が侵攻してきてから、人々はどのように生き延びてきたのか。
なぜこの争いが起こったのか。
24年間かけて住民の1/3が死亡という大きな犠牲を払うことになった事件は、ついこの間起こったことなのだ。
そして、恐るべきことに日本という国がそれに大きく加担していたという事実。
親兄弟を目の前で殺され、骨さえ拾えない人々は私と同世代。
墓さえ建てられなかったから、皆親兄弟の名前を自分自身の体に彫り付けたのだ。
映画の中である東ティモール人が言う、何故そんなに働くのか?働いて何を得ているのか。
大地とつながり、感謝し、祈り、必要なことだけしていれば争いというものは起こらない。
シリアなど今この瞬間も行われている殺戮に、私自身が大きく加担しているかもしれないのだ。
先ず知ること。
そして、いますぐ行動すること。
映画は自主上映という小さなあかりを灯すような形で公開されている。
先ず、あなたもお近くの上映に友人を誘って行ってみて欲しい。
カンタ・ティモールWebページカンタ・ティモール上映スケジュールはこちら
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